平成23年1月20日(木)日本道経会東海主催(モラロジー経済同友会共催)の経済講演会が開催されました。
はじめに澤田栄作名誉会長の挨拶があり、『道徳のない経済は罪悪である』とのお話があり、道徳性を高めていくことが企業の発展に繋がるとのお話をいただきました。死ぬまで坊主頭で『我以外、皆、師である』が座右の銘とのお話でした。
ご講演には、二宮尊徳の七代目、中桐万里子氏のお話をいただきました。
私は、二宮尊徳翁は、背中に薪を背負いながらでも勉強するガリ勉タイプ、性格は暗くて笑顔が少ないような感じの人とのイメージを持っておりましたが、実際はそうでなくって、楽天的で前向きでガリ勉というよりは、実践派だったようです。聞いてみないとわからないものですね・・・。
メインのお話は、天保の大飢饉などの災害が続いた江戸末期、自然の力の前には何ともすることができない人間。しかし何もしなければ、自然は荒れ放題となってしまう。人間は自然とうまく付き合わなくてはならない。それは、『自然に半分従い、半分逆らう方法』だと尊徳は考えました。
『水車の理』といって、水の流れ(自然)にまずは従う。そしてそれ(自然)を利用する。エネルギーに変えるわけです。自然の中で共に生きる方法ともいえます。
自然の前に無力ではいけない。そのように思うのは、無知だ。まず、相手をよく見て、相手を知らなくてはいけない。そして対処をするのだ・・・。
景気が悪くなると、尊徳翁のことがいわれるようになります。 そこには、生きる真理があるからです。
尊徳翁のキーワードは、主役となる農民(社員など)のやる気を引き出す「出精」。社会への還元を目指す「推譲」、分に応じた生活を求める「分度」です。
参考にし、指針として実行したいものです
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